日本の中心は・・・まだ決められない

日本の中心を表すのに様々な尺度がありますが、数学的な重心をそれにするという手法があります。

まずは人が主役ということで日本国土に住まう人々の人口分布図から、それがすべてに等しく釣り合う点を求めることができます。これが人口重心国勢調査のデータを元に計算・公開されています。前回の調査、平成12年では「岐阜県武儀郡武儀町の北西部(東経 136度58分56秒、北緯 35度36分42秒)」となっています。  ※この算定が曖昧すぎるという指摘もされている方も・・・。

次は本来的な意味の質量基準の重心です。こちらは国土地理院が平成12年度版として発表、「富山県沖の日本海(東経137度42分44秒、北緯 37度30分52秒)」になっています。日本列島は弓なりですので、日本海になるのは判る気もしますが・・・なんか北すぎます。このデータの算出には、あの東京都沖ノ鳥島は含まれていません(島根県竹島長崎県鳥島も顧慮外)。辺境部になればなるほど「てこの原理」が働き、ちっぽけな島であっても重要な影響を与えるのではと思います。  ※このまま地球温暖化が進み海水面が上昇し続けたら、いづれは・・・。

文系色の強そうな総務省データには、そもそも我国民が住んでいないので顧慮しようにもできませんが、理系色の強い国土地理院では、パンドラの箱は開けたくないのでしょうか。それにしては北海道の項には注釈がないのは不思議です。北方領土は計算範囲に入っているのでしょうか・・ねぇ。


http://www.hatena.ne.jp/1118894578