窮鳥懐に入れば猟師も殺さず

消費行動を対象とした税金を新設する時には、一体何個の内閣が潰れたのでしょうか。売上税が名前を変えて消費税、3%から5%になった時は景気が悪くなって退陣・・・でも税率引き上げ否やでは潰れていません。私の時は上げないとかいってたようですが、上げようかなぁとつぶやいているご様子、でもやはり潰れません。そんな感じです。

0と1との差は、1と2との差よりもかなり大きく感じられる様で、心理学的にも研究がなされています。でも、いったん受け入れてしまうと今度は逆の心理障壁として働き、白紙に戻すのはなかなか勇気のいる行為となります。

これを利用したのが完全返金サービスです。米国では当たり前のサービスになっているとも聞きましたが、「期限以内でしたら如何なる理由でも返品可能で全額お返しします(生鮮食料品除く)」というあれです。消費者が「返品できるのだから!」といって気軽な気持ちで購入してしまう効果と実は返品することへの抵抗(自分の価値・判断が間違っているのを認めたくない)をうまり利用して。売上を伸ばしているそうです。

一旦懐に入れば後はお望みのまま、敏腕営業マン(押し売り?)はドアを開けてもらうまでが勝負だとか。一見非合理な行動にも全体で見ればきちんと利益がでる構造に、それがマーケティング、それが統計的頭脳なのです。

「いつも心にブレーキを」、そんな人生よろしいですか?。


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