普及への秘策

 携帯電話がそれまでのリース制から買取りも可能になった。このニュースふと思い出したのは図書館からの帰り道であった。道行く人も少ない幹線道路沿いのショウケースに佇む電話を見た時であった。 当時は黒電話が主流でちらほらとカラフルな電話が普及しだした頃と思われ、携帯電話など一般的でなく、自動車電話の方がまだポピュラーであった。

 買取り方式では、機能の低い重い塊に2万程のお金を出す必要があり、普及効果が見込めるとは思われなかった。しかし、当時誰がここまでの普及を予想しただろうか。全く驚愕物である。それでも携帯電話機に2万円を支出する人が続出した訳ではなかったのである。そこには新たなビジネスモデルが的中した事があり、この種のビジネス展開の標準モデルを構築できたからである。

 それにしても消費者というものは、よう考える。メーカーが編み出したシステム悪用して、こ狡賢いというべきなのか、まったくもって対処しづらいものである。携帯電話は今も昔も高価なもの、何を期待して見かけ安価に提供していると思っているのだろうか。電話番号そのままでキャリア移行できる技術といい、もう潮時かも知れない、市場拡大期はとうに終わったし・・・、どこが最初の一歩を決断できるのか。

http://www.hatena.ne.jp/1069734013