音声認識の見果てぬ夢

 「開けゴマ!!」で財宝を手にしたアリバーバ、子供も知っている事である。この種の「声で動く機械」は人類に富をもたらすと考えられているのだろうか。人類は既に、声で働く生き物は手に入れているというのに、今度は機械までも声で操ろうとする。人間にとって、「話言葉による意思疎通がどれほど重要な事か」が垣間見られる一例である。

 人間の発声の研究、言葉の研究、音の研究、それにコンピュータ技術やオーディオ技術の発達などの様々な研究開発の積み重ねで、音声認識の速度・精度は向上していく。その内に人間よりも上手に喋る機械が出てきてもおかしくはない。

 この種の音声認識技術は、思考と会話との脳研究と結びつき、声帯を使わずに思った通りに発音できるようになる。きっとなるであろう。この技術は、声帯をなくした人々や発声困難な人々には福音をもたらす夢の医療になる。内緒でやれば、ただの盗考技術、スパイ大作戦である。どちらに転ぶかは、まだ誰も知らない。

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