無と有との狭間で
「名は体を表す」と聞く。無農薬は、農薬のなんたるかが曖昧になるも、有農薬ではないとの判断がなされる。害虫駆除の薬品、各種肥料、これらがみな農薬とする。全ての農薬が体に悪いのか、それは解らない。
今まさに、無農薬が人間の健康のために推奨され、資本主義の原理に従って栽培される。
農薬を投与しなかった時代、世界の人口は比するほどもなく少なく、乏しかった。森を焼き、その灰分を栄養分としていた焼き畑農業、これこそが無農薬に冠するに値する農作物なのだろう。
今まさに、自然破壊の元凶の一つとして、焼き畑農業は否定され、別の手法への転換が強要されている。過ぎたるは尚及ばざるが如し・・・。
それでは減農薬では?、低農薬とは?。これらは同じ物か異な物か。名は体を表す・・・、厳密には違う物・・なのか。農薬の使用量を減じた物?、低濃度の農薬を使った物?、やはり違うのか。曖昧な故の存在。
農業は世界最初の自然破壊、資本主義の原理に従って壊れていく。