都の名前

 多くの人々が生活している都市は、それぞれ特有の雰囲気を漂わせている。花の都、水の都、永遠の都、、天空都市、魔都、と様々に形容される都市、生き物の如く変容し定着し、また変化する。都市自体の名前も然り、別称も然り、これらはそこに住まう人々の歴史であり、その果実となる。

 それでは困る一団がいるのだろう。都市名はその時々に応じて変わる物、それでは困る人々もいる。その都市に住まい生き抜いている人々ではない誰か。管理、運営、監視したがる誰か。永久に変わらない番号で人々の営みを記録する。

 それで喜ぶ一団もあろう。コード化はあまりにも便利である。素早い調査や異なる人種・言語でも、時代が変わっても、情報を有効に活用できうる。そして今は、コンピュータ第一主義の現代である。コンピュータに理解しやすいように全てを変換することが当たり前になってしまう。

 当初がどうであれ便利ならば良いのか。不都合は隠され忘れられるもの、都合のよい事に・・・。

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