探偵といふ存在
かの探偵とは職業ではないので、当然給料などもなく、如何なるメリットというものは無い。それどころか関わると馬鹿になるそうなので、近寄らない方が無難である。その前にそのようなものがあるのを知る人も少ないので問題はないのかもしれない。
しかしながら、何かに魅入られたように熱狂してしまう人々もいるのでから始末に負えない。傍若無人、天衣無縫、快刀乱麻、確かに憧れる要素は無いわけでもない。
かのようなものは、なるならぬというものではなく、自覚こそが肝要だとか。出自や財産、かの能力ですら大した意味はなく、ただただ自覚あるのみ、そして自覚に基づく行動・・・これならば誰にでも・・・。なれるとは到底思えないが、そういうことなのであろう。
かの探偵なるものはかのようなものである。それにしても難しいものである。