分母は?

大都市比較統計年表(平成14年度)大都市の推計人口(平成14年度)とにより、一人当たりのタクシーの推定台数(平成14年度)が算出できます。栄えあるトップは・・・、なぁぁぁんと

1位 大阪市 7.43×10-3 台/人、2位 東京都区部 6.27×10-3台/人、3位 京都市 4.56×10-3 台/人
4位 福岡市 4.15×10-3 台/人、5位 北九州市 3.78×10-3 台/人
となってしまいます。注目の仙台市は、10位にすぎません。


これは、タクシーが主に対象とする人間(会社人・遊び人・観光客)と統計調査上の人口(居住者)とが異なるため、夜間人口と昼間人口とが極端に異なる大都市圏では、一人当たりのタクシーの推定台数が相対的に大きくでてしまうからと思います。
 ※大都市比較統計年表の注釈には、「名古屋市=愛知県全体」とあるのでご注意を!!

住民基本台帳的な人口はほぼ補足されているのでしょうけど、昼夜・平日休日・日々刻々の流動的な人口は確定した値はなく、確率統計に基づいていれば如何様な数値にできることでしょう。さて、仙台市の人口は何人なのでしょう。


なお、平成14年2月1日より需給調整規制廃止等を内容とする改正道路運送法が施行され、タクシー事業は需給調整規制を前提とする免許制から輸送の安全確保等に関する資格要件を審査する許可制に移行しております。つまり、規制緩和で問題となった仙台市のタクシー逆特区構想のデータとしては、あまり役に立たないかもしれません。できれば平成15年度末の資料が欲しいところですが、見つかりませんでした。

この大都市の推計人口(平成14年度)は、平成16年6月17日に刊行されたようです。あと半年後くらいに再質問すれば適切な回答が見つかるかもしれません。気長くお待ち下さいまし。

http://www.hatena.ne.jp/1103781836