利益でるの?

質問を解決するためには、「本質的な問題は何か」を把握するのがよいです。学校の勉強とは異なり、現実世界は、問題が何であるか、何処にあるのかを具体的に明示される事は少ないのです。人によってとらえ方が異なるものだから、それがまた争論の元、新たな問題になったりと・・・。

まぁ、この質問では、「最終利益はどう算出されるのか」、それが判れば解決したも同じです。ここでは、最終利益(P)=粗利益(y)−総費用(z) とします。

まず、この商品の粗利益は、実売価格−原材料費 となるので容易に計算可能です。
 ※粗利益=(上代価格×掛率)−商品原価

この粗利益は売上に比例するものなので、その関係を求める必要があります。
総売上額に対して各商品の売上額を算出して、実売価格を除し粗利益を掛ければ、その商品の利益額が判ります。各商品に対して求めた後、それらを足しあわせれば、総売上額に対する総粗利益となり、総粗利益(y)の総売上額(X)の比が求まります。
 ※y=\frac{0.15X}{5000*0.75}*(5000*0.75-1800)+\frac{0.15X}{4000*0.75}*(4000*0.75-1520)+\frac{0.20X}{3000*0.75}*(3000*0.75-1200)
     +\frac{0.20X}{2000*0.75}*(2000*0.75-800)+\frac{0.30X}{1000*0.75}*(1000*0.75-450)

   ∴y=0.4596667X  

Excelにやられました。上の式をそのままに入力して計算させますと、0.4586667 になってました。できるだけ式を簡易に変形してやると、0.4596667です。この些細な差は、最終的な損益分岐点で約90万円に現れてきます。まぁ、コンピュータは割り算が苦手なのでしょうがないです。


次に、総費用と総売上額との関係式を求めます。これは、売り上げに関係しない費用と関係する費用があります。
 ※関係ない費用=固定費+宣伝費=150,000,000
 ※関係ある費用=販売変動費上代価格×4%×総売上高=売上÷75%×4%×総売上額
 ※関係ある費用=0.0533333X
 ※z=0.0533333X+150,000,000

これにより、最終利益(P=y−z)が求まります
 ※P=0.4586667X−(0.0533333X+150,000,000)
 ※P=0.4063333X−150,000,000

損益分岐点は、P=0の点なので代入して算出すると、約3億7000万円の売上が必須になり、
3000万円の最終利益を出すには、約4億4200万円の売上を上げる必要があります。


尚、回答者1.2の方と違うのは、2点あります。
1点目は、販売変動費の取り扱いが異なります。限界利益率は売上額(実売価格)より算出しておりますが、この販売変動費上代比4%なので、掛率分だけ余分に必要となります。その分、損益分岐点が上昇します。
2点目は、・・・こっちの方が重大・・・販売構成比の取り扱いです。当方は売上額の比率と解釈したのに対しまして、回答者1.2の方は売上個数の比率としています。この当たりを顧慮していただけば、考え方自体は同じなので、結果も同等になります。


・・・って、いったい誰に向かって言っているのだろう。わたしって、いったい

http://www.hatena.ne.jp/1096601730