平和の光

「くぅくぅ」と音がする。
「くぅくぅ」と窓の外から聞こえてくる。
「くぅくぅ」「くぅくぅ」と外を見ても判らない。

ベランダの下から?。
地上から?
何故か判らない。


「くぅくぅ」「くぅくぅ」と、これは何?。


気にせずにコンピュータを、
既にファンの音すら気にならない。


ふと隣の部屋。
ふと窓を。

そこには既に「くぅくぅ」と。
今度は近い。

「くぅくぅ」「くぅくぅ」。
窓に下に目をこらす。
何も見えない。
光がない。


「くぅくぅ」「くぅくぅ」「くぅくぅ」


部屋の明かりをつける。


「くぅくぅ」と、窓の下には何もいない。
「くぅくぅ」と、窓の下には何もいない。
「くぅくぅ」と、ふと見上げると何故そこに。
君は何故?。


手をさしのべると少し前のめり。
手を近づけると更に伸ばして・・・飛び去っていく。


そうか君は飛べたのか、この地上の星座の中では。
君を縛る呪縛は何処にある。


見えない小鳥が目を覚ます。



http://q.hatena.ne.jp/1184673854