エネルギー総不滅の法則

人間は数多くの細胞からできています。昔は高等生物は高度に組織化されているため、生殖機能は特別な器官しか持ち得ないとされていましたが、ドリーの発生によって覆されました。原理原則的にはどんな細胞でも完全体まで発現可能のようです。

つまりは1個1個の細胞に生命が宿っているのです。単細胞生物が寄り集まったコロニーのようなものです。でもその1個1個の細胞は生命維持器官が司るエネルギー系統に接続していないとすぐに死滅してしますます。また一部の細胞を除き、新陳代謝が早く、「生まれては死んで」を繰り返しています。そう多細胞生物は、生と死とを常に併存した存在なのです。一説には人間の細胞は60兆あるとか、そんな命を育み殺しているのです。

ここで疑問、命の総数はいくつなのでしょう。その命は個々に識別できるのでしょうか?。偉い命とか、青い命、長い命とか、三角形とか・・・、科学には熱力学の法則とか原子・素粒子とか、そんな考えがあります。自然の法則はシンプルなのを好むという特性があり、美しく記述できないならば、どこかがおかしいとさえ言われます。

物体を生命にしている何かがあれば、それはとてもシンプルで美しい存在なのでしょう。そして、1つの命が死ねば1つの何かが解放されて、やがて1つの命を形成する。人間1人生まれたのならば、それは付近の約60兆もの命が奪われた結果なのです。何かの移動速度は・・・そもそも移動できる機構を備えられるのだろうか。

さて何かの総数はいくつなのでしょう。我々は今生まれそして死んでいる。これをひたすら繰り返し繰り返し、そしてはついには・・・。命に総数などあるのだろうか。


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