数学的問題、化学的問題

これはとても簡単、バケ屋にとっては日常的な問題です。ある物質濃度2500ppmの原液をある物質濃度100ppmの希釈液にするのですから25倍希釈すればよく、500ml必要でしたら原液20mlに純水480mlを加えます。で、ここまでが数学(算数)の問題です。ではこの内容で100ppmの希釈液が作れるのでしょうか?。答えは否です。

何故ならば、有効桁数があります。ppmオーダーの話に20mlではいけません。20mlと指示されたら、それは19.5〜20.4mlと解釈されます。それが科学界のお約束、20.0mlでしたら19.95〜20.04mlです。ppmは百万分率なので、それ相応の桁数で考える必要があるのです。20.0000mlの原液と480.0000mlの純水とならば大丈夫かと思います。

で、ここまでが科学の問題です。当然、中学生に対しては、この精度で調製できる実験道具を指示しなくてはいけません。マイクロピペットやメスフラスコ(、恒温室)等用意できれば完璧です。

http://www.hatena.ne.jp/1102076518