日本の高速道路延長距離

日本の高速道路の総延長距離はどのくらいあるのでしょうか?。国土交通省道路局のサイトでは、高速道路延長が8,344km(平成14年度末)であると読み取れます。でも、白川真澄の書いたサイトには、7,343km(平成15年度末)とあります。この1年間に1,000kmほどの高速道路が廃線になったのでしょう・・か。これぞ高速道路建設反対派の勝利・・・、いやいやそんな事実はありません。では、何故?。

そもそも高速道路とは何でしょう。すこし調べてみますと、高規格幹線道路には2種類あるようです。建設推進派の拠り所である建設距離約14,000km(道路審議会答申, 四全総閣議決定)には、国土開発幹線自動車道建設法に基づく高規格幹線道路(国土開発幹線自動車道, 既設 7,197km/予定 約11,520km, 平成15年度末)と建設大臣の指定に基づく高規格幹線道路(一般国道自動車専用道路, 既設 606km/予定 約2,480km, 平成15年度末)とに分かれているようです。

多分、首都高や阪神自動車道、名阪国道の様な60km自動車専用道路が建設大臣の指定に基づく高規格幹線道路に該当しそうだと思ってます。果たして、これらの道路は質問者が意図する高速道路に該当するのでしょうか?。しかし、これらを足しあわせても7,803km( 平成15年度末)、国土交通省道路局の総延長距離8,344km(平成14年度末)には足りません。

別のwebに見てみますと、どうやら別の高規格道路の区別もあるようです。
 a.高速自動車国道(多分、これが国土開発幹線自動車道に該当)
 b.高速自動車国道に平行する一般国道自動車専用道路
 c.一般国道自動車専用道路(多分、これが一般国道自動車専用道路に該当)
 d.地域高規格道路
多分、これら全部の集計結果なのでしょう。そもそも、これらの区別が必要なのは、熾烈な縄張り争いや予算の分捕り合戦、反対派の矛先をかわして建設するための目くらまし(aが凍結されてもcやdで勝負・・・)の結果なのでしょうか。もう、よく判りません (^^ゞ。でも、歩行者や自転車・原動機付き自転車が入れない自動車のみの聖域である点は同じなのでしょう。

さて、法治国家に脱皮しつつある中華人民共和国ではどんな感じなのでしょうか?。日本以上に許認可権限が複雑怪奇とも聞きます。その高速道路の規格は世界標準に合致しているのでしょうか?。上辺の数字は何も語りません。


雑記:
国土交通省道路局のサイトのグラフは、人口あたりのものを使用しています。先進諸外国と比べて短い事をアピールしています。多分、作る気でいるのでしょう。でも、国土面積当たりで見ると・・・。統計データは、その集計対象をどう定義しているのか、何を強調するのか/軽く見せるのかで、読み手に与える印象を変えることが可能です。「ご利用は計画的に」ですね。

尚、こちらが最新の内訳情報です。高速自動車国道等は、7,343kmで一致しております。このデータを始めに示せば記述も簡単になったのに・・・いえいえ、論じたいが故の故意なる行為なのです。m(_._)m

http://www.hatena.ne.jp/1094867818