馬鹿

 洋の東西を問わず、権力を恣にする陰の実力者・実質的な権力者の話はあります。そして時折、自分の権力や離叛者の有無を確認しなければならないのも同じなのです。「王様は裸だ」と指摘した者は、鹿を馬と言えなかった者と同じ末路が待っているのです。

 そうと感じ取った者は、自ら率先して権力者におもねり、また自らも腐敗していきます。そこまでも自分を造れない者は、ただひたすら救世主信仰にその身を委ねます。権力の毒とはかくも強力な魅力に満ちており、それに抗しきれない人々は、世に紛れ時を待ち機会を伺います。そして権力に逆らい世に隠れるも、我慢しきれずについ声を上げてしまいます。そして、儚くも消えてしまいます。

 それにしても不思議なことがあるものです。「裸の王様」絡みで何かを書こうと思い、誰か質問しないかと待っていた矢先の出来事・・・、まさかこんなに直ぐとは。脳内版テンペストでも持っているのではないかとも・・・。まぁ偶然にしておきましょう。

 それにしても、ノコノコと書いてしまって良かったのだろうか。私は何を試されているのだろう。

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