夢の中へ

 「脳が夢を創るのだから夢の時間経過は目覚めているときと同じである」という言葉も聞いたことがある。一炊の夢はドラマの様なもの、現実ではあり得ない断続的な時間を連続のものとして認識するのだろう。


 いつの間にか寝入ってしまったようだ。時間にして10分程、少し夢を見た。

 エレベーターに乗っている。遠くから駆け込んで来る人がいたので、扉を押さえ向かい入れる。「どうだった授業は?」みたいな事を聞かれて、「頭がウサギでした」などと、なんて訳のわからない答えだと思いながらも、そう返答してしまう。そのとたん急に眠気が襲ってきて、エレベーターの壁にもたれかかり寝てしまう。眠りついたら、とたんに音が耳から聞こえてきた。

そして目が覚めた。時間にして数分の浅い夢である。夢の中では脳力は全て視覚情報を創り出すのに夢中で、聴覚までは手が回らないのだろうか。夢の音なき会話、覚醒期の音ある音楽にふと思う。

 夢の中で眠りついたら目覚めるという、いかにも不思議な夢であった。この夢の分析は医者の領域か否や、心理学者の出番なのか?。

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